「更年期だから(笑)」の自虐ネタ、今思うと、周りを困らせていたかもしれません【50代の反省】

更年期・体の変化

「あはは、もう更年期だから物忘れが激しくてさ〜」
「ほら、私ってもうお姉さんじゃなくて『そっちの年齢』だから!」

職場の休憩室やミーティングの前後で、こんな風につい「更年期」や「年齢」をネタにした自虐を言っていませんか?

言葉にすることで場が和む気がするし、周りも笑ってくれる。何より、自分の体の衰えや失敗を先回りして笑いに変えることで、傷つくのを防ぐ「心の予防線」にもなりますよね。ついやっちゃう気持ち、本当によく分かります。

更年期になると、体だけでなく気持ちの揺れにも戸惑うことがあります。私が実践している「省エネメンタルケア」についてはこちらにまとめています。
>>更年期のイライラ・落ち込みに。50代主婦の私が実践する『省エネメンタルケア』

でも、今だからこそ猛省を込めて白状させてください。

実は今振り返ると、これは周囲を困らせるコミュニケーションになっていた可能性がある、と感じています。「逆セクハラ」という言葉が頭に浮かぶくらい、自分の立場を利用していた部分があったのではないかと思っています。

当時の私は「場を和ませている」と思っていました。今振り返ると、私は「この話題なら相手は強く返せないだろう」という甘えが、どこかにあったように思います。

今回は、私がプレ更年期(※更年期の前段階で、不調が出始める時期)にやらかしていた「自虐という名のハラスメント」の黒歴史を告白します。

もし今、職場でつい自虐を免罪符にしてしまっている方がいたら、周囲の「言えない本音」と一緒に、立ち止まって考えるきっかけにしていただければ幸いです。

過去の私の「ズルさ」と周囲の沈黙

当時の私は、職場で何かミスをしたり、体調が悪そうに見えたりしたとき、決まってこう言っていました。

更年期の不調は、ほてりや汗だけではなく、疲れや集中力の低下など本当にさまざまです。
>>更年期症状は100種類以上?女性に現れる不調を一覧で解説

「ごめんごめん、もう更年期だから~」

一見、自分の非を認めて明るく笑いに変えているようですが、今振り返ると、私の心の中には本当に醜い「ズルさ」があったのだと分かります。

「絶対に反論されない」という安全地帯からの攻撃

なぜ私は、わざわざその自虐を連発していたのか。

理由は簡単です。「絶対に突っ込めない、反論できないテーマ」だと、無意識のうちに理解していたからです。

現代の職場において、女性の「更年期」や「生理」「年齢」といったデリケートな話題に踏み込むことは、完全なタブー(セクハラリスク)です。

私は「自虐」という形で、自分だけが安全な場所に逃げ込んでいたのかもしれません。

相手を戸惑わせていた可能性があります

私が「更年期だから(笑)」と言うたび、周りはどんな思いをしていたでしょうか。

  • 「そんなことないですよ」と否定するのも、お世辞っぽくてセクハラになるかもしれない。
  • 「大変ですね」と共感するのも、女性の身体の悩みに踏み込みすぎてセクハラになるかもしれない。
  • かといって、無視したら「冷たいやつ」と思われる。

​彼らに残された選択肢は、ただ一つ。「引きつった笑顔で、やり過ごすこと」だけでした。

「どう反応してもハラスメントになるリスクがある」という逃げ場のない地獄に、私は自虐という名の爆弾を放り込み、彼らをフリーズさせていたのです。

自分の衰えやミスを受け入れたくないがために、相手の「反論できない立場」を利用して優位に立つ――。当時の私は、「逆セクハラ」と受け取られてもおかしくない振る舞いをしていたのではないか、と今は感じています。

「逆セクハラ」だと気づいて変わったこと

「もしかして私、ハラスメント加害者になってる……?」

そうハッとしたのは、コンプライアンス研修や世間のニュースで、男性側がいかに女性の体調や年齢の話題に気を遣い、恐れているかを知ったときでした。

周囲の人たちの、少し困ったような笑顔。それは「場が和んでいる笑い」ではなく、「どう対応していいか分からなくて怯えている苦笑い」だったのだと、ようやく点と線が繋がったのです。

性別や年齢、身体的なデリケートな話題を、拒否できない関係性の相手に投げつける。これは、どれだけ本人が笑顔で言っていようと、立派なハラスメントです。「女性の更年期だから分かってほしい」という気持ちだけで、相手に察してもらおうとするのは違うのだと猛省しました。

自虐をやめて、私が変えた「2つの対応」

このズルさに気づいてから、私は職場で「更年期」という言葉を一切封印し、対応を次の2つに変えました。

1. 言い訳をせず、事実だけをシンプルに伝える

ミスをしたときや、どうしても体調が優れないとき、「更年期だから〜」と言い訳にするのをやめました。

  • 「申し訳ありません、確認漏れでした。すぐに修正します」
  • 「今日は少し体調が優れないので、定時で失礼します」

​このように、理由に更年期を持ち出さず、事実と対応だけをビジネスライクに伝えるようにしました。これなら、周囲も「お大事にしてください」「承知しました」と、仕事として100点満点の返答ができるため、お互いに余計なストレスがかかりません。

最近では、更年期を「個人の我慢」で終わらせず、社会全体で考える動きも出ています。
>>国が動いた更年期サポートのリアル『私の気合いが足りないせい?』と悩む働く女性へ

2. 心の愚痴やモヤモヤは「安全な場所」で吐き出す

更年期のつらさは本物です。だからこそ、それを職場で発散するのではなく、医療機関に相談したり、このブログのような「安全な場所」で吐き出すようにしました。

以前の私は、更年期で病院へ行くことにも抵抗がありました。
>>更年期は病院へ行くのが普通だと思い込んでいた私が、少し気持ちがラクになった話

また、最近私が試してとても救われたのが、「生成AIを使った新しい心の整理術」です。

人間関係や体の変化で心がモヤモヤしたとき、スマホでAIチャットに向かって「今日こんなことがあって、体調も辛くて凹んだ」とそのまま打ち込んでみるのです。

AIなら相手を困らせる心配もなく、自分の気持ちをそのまま吐き出せます。自分の感情を客観的に整理できるので、職場で自虐を言いたい衝動を抑える「心のブレーキ」としてもすごく役に立っています。

更年期のモヤモヤした気持ちを整理する方法として、AIを使った心の整理も試してみました。
>>毎晩の夢でぐったり…更年期の『浅い眠り』を逆手に取る、AIを使った新しい心の整理術

過去の私と戒め〜2つの立場を経験して気づいたこと〜

​ここまで自分のやらかしを告白してきましたが、実はもうひとつ、今だからこそ心に浮かぶ過去の記憶があります。

若い頃、私は更年期世代の女性の先輩と一緒に働いていました。

更年期の症状は人によって本当に違い、外からは分からないつらさもあります。
>>更年期の症状が『重い人』と『軽い人』の違いって?

正直に言えば、その頃の私は「また急に機嫌が悪くなったな」「今日は体調が悪いからって、急に仕事を代わることになったな……」と感じることもあり、心のどこかで「ちょっと迷惑だな」と思ってしまっていた時期もありました。

だからこそ今、自分が同じ年代になって初めて、「あのときの先輩は、どれほどの不調と戦いながら、どんな気持ちで毎日仕事に来ていたんだろう」と、思いを馳せるようになったのです。

もちろん、だからといって「更年期だから何をしても許される」とは思いません。
でも、「迷惑だと感じる側」と「不調で迷惑をかけてしまう側」の両方の立場を経験した私だからこそ、ただの自虐で誤魔化すのでも、一人で無理に我慢するのでもない、「お互いに消耗しないスマートな伝え方」を探していきたいと思うようになりました。

そして同時に、過去の自分を責めすぎる必要もないのかな、と思っています。
あの頃の私は、急激に変化する自分の心と体のつらさをどう扱えばいいのか分からず、ただ「自虐」という不器用な方法で自分を守ろうとしていただけだったのかもしれません。

まとめ〜自虐をやめた私が、今もがいていること〜

「自虐=逆セクハラ」だと気づいてから、私は職場で更年期の話題を封印しました。

ですが、正直にお伝えします。

今、私は本当に更年期が辛くても周囲に言えず、自分の中で我慢して、毎日を騙し騙しやり過ごしている状況です。

「周りに気を遣わせてはいけない」とブレーキをかける一方で、「でも、本当に体がキツいんだよ……」という本音との間で、今も激しく葛藤しています。

「自虐」ではなく「正しいSOS」へ

自虐をやめた結果、今は「我慢する」という極端な状態になってしまっていますが、これが正解だとは思いません。更年期の辛さは、決して根性論や我慢で解決するものではありません。

今の私の目標は、自虐という「相手を困らせるすり替え」ではなく、「今、私はこういう状態なので、こういうサポートがほしいです」と、仕事として正しくSOSを出せるようになることです。

  • 「更年期で頭が回らない(笑)」ではなく、「今日は少し体調が優れないので、念のためダブルチェックをお願いできますか」と頼む。
  • 周囲に察してもらうのを諦め、サプリメントの導入や生活リズムの整えなど、自分でできるセルフケアで自分のご機嫌をとる。
    私自身、生活習慣の見直しや更年期サポート成分についても試してきました。
    >>【ゲニステイン体験記】更年期のホットフラッシュに2週間試した変化と正直レビュー

​自虐という名の予防線を卒業した先にあるのは、「我慢」ではなく、大人の女性としての「自立した体調管理なのだと思います。

今、同じように更年期を迎え、職場でどう振る舞えばいいか迷っている方へ。

まずは、つい口から出そうになる「自虐のブレーキ」を、私と一緒に踏んでみませんか?

騙し騙し進む毎日ですが、お互いに自分をいたわりながら、この変化の季節をスマートに乗り越えていきましょうね。

更年期がいつまで続くのか不安になったときは、こちらの記事も参考にしてください。
>>更年期のロードマップ|いつまで続くの?始まりから終わりまで

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