40代・50代を迎え、体のほてりや心のイライラといった「更年期のサイン」を感じ始めると、これからの体調管理についていろいろと調べたり、周りの人に相談したりする機会が増えますよね。
そんなとき、周囲の先輩方から「早く病院へ行ったほうがいいよ」「私はホルモン治療でラクになったからおすすめ」とアドバイスをもらうことはないでしょうか。
もちろん、心配して声をかけてくれているのは痛いほどよく分かります。でも、病院での検査や「ホルモン補充療法(HRT)」という言葉に、なんとなく怖さや抵抗感、不安を抱いている場合、その善意のアドバイスが、知らず知らずのうちに大きなプレッシャーになってしまうこともあります。
「更年期症状が出たら、みんな病院へ行って治療を受けるのが普通なのかな…」
「気が進まないからと、受診しない私は間違っているのだろうか…」
かつての私も、まさにそんな風に真面目に考えすぎてしまい、自分を追い込んでいました。しかし、ある事実を知ったことで「あ、無理に周りに合わせなくても、自分に合う向き合い方でいいんだ」と、気持ちがスーッと軽くなったのです。
この記事では、病院受診や治療への迷い、周囲からのアドバイスに戸惑いを感じている方へ向けて、私の実体験を交えながら、少し心がラクになる更年期との距離感についてお話しします。
更年期症状が出てから感じていたプレッシャー
私の周りには、更年期症状が重く、すでに婦人科に通ってホルモン補充療法(HRT)などの治療を受けられている先輩方が何人かいました。
その方々から体調を気遣ってもらうと同時に、「絶対に病院へ行ったほうがいいよ!」とかなり強く勧められることが増えたのです。
医療機関にかかることが正しい、というのが大前提としてあるのは理解できます。しかし、真面目なトーンでアドバイスをされればされるほど、私の中には戸惑いが広がっていきました。
自分だけ受診していないという不安と「内診」への抵抗感
周りの誰もが受診を勧めてくるため、「更年期になったら病院へ行くのが当たり前。行っていない私は、自分の体のケアを怠っているのではないか」という強いプレッシャーを感じるようになりました。
特に私の場合、病院へ行くこと自体に大きな心理的ハードルがありました。一番気になっていたのは、婦人科特有の「内診」への強い抵抗感です。
周囲からは「嫌なら最初にハッキリ断ればいいんだよ」と言われることもありましたが、実際の診察室という空間で、緊張している中で自分の意思をうまくお医者様に伝えられる自信がありませんでした。「断ったら嫌な顔をされるのではないか…」と想像するだけで、ますます足が遠のいてしまっていたのです。
ホルモン補充療法を受けている人が少数だと知って驚いた
そんな風に、病院に行きたくない自分と「行くべき」という周囲の空気の間で悩んでいたある日、更年期に関する記事を読んでいて、ある統計データが目に飛び込んできました。
そこには、「日本国内で、更年期にホルモン補充療法(HRT)を実際に受けている女性は、全体の数パーセントに過ぎない」という内容が書かれていたのです。
この結果を知ったとき、私はものすごく驚きました。自分の周りの先輩方がたまたま病院に通っていたため、てっきり世の中の多くの女性が同じように治療を受けているものだとばかり思い込んでいたからです。
「行かない選択をしている人もいる」という大きな安心感
「そっか、病院での治療に不安を感じたり、気が進まなかったりして、受診していない人は他にもたくさんいるんだ」
そう知った瞬間、肩の荷がふわりと軽くなるのを感じました。
もちろん、症状の重さやライフスタイルは人それぞれですが、「誰もが必ず病院で治療を受けているわけではない」という事実を知るだけで、「気が進まないのに、無理をして今すぐ受診しなくてもいいのかもしれない」と、自分自身の選択を肯定できるようになりました。
善意のアドバイスでもプレッシャーになることがあった
知人や先輩方が、私のことを心配して「善かれ」と思って言ってくれているのは十分に分かっています。そこに悪気が一切ないことも痛いほど理解していました。
それでも、自分の心と体の準備が整っていない状態での過度なアドバイスは、受け止める側にとってちょっぴり負担になってしまうことがあります。心の中で「ありがたいけれど、少しお節介ハラスメントのようになってしまっているな…」と感じてしまう瞬間もありました。
医療機関に相談して専門的な治療を受けることは、心身を健やかに保つための立派な選択肢の一つです。
ですが、個人の体調管理には、それぞれの方針やペースがあっていいはずです。「これが正しい道だから、あなたも同じようにしなさい」と急かされると、自分の気持ちが置き去りになり、「ちゃんと治療しないといけない」と自分を追い込む原因になってしまいます。大切なのは、周りの意見に流されすぎず、自分の心が納得できる距離感を見つけることなのだと実感しました。
更年期との向き合い方は人それぞれ
更年期のトンネルを通り抜ける方法は、決して一つではありません。今では「本当に人それぞれでいいんだ」と心から思っています。
多様な選択肢とそれぞれの心地よさ
- 病院の治療(HRTなど)で救われる選択
ホルモン補充療法(HRT)によって、長年悩んでいたほてりや不眠、体のだるさが劇的に改善し、自分らしい笑顔を取り戻したという方もたくさんいらっしゃいます。医学的な治療は、つらい症状を抱える方にとって非常に確実で素晴らしい選択肢です。 - 漢方やサプリメントで穏やかにケアする選択
「病院へ行くほどではないけれど、何か手立てが欲しい」という方は、ドラッグストアや海外通販(iHerbなど)を活用して、ご自身の体質に合った漢方薬や大豆イソフラボン(エクオールやゲニステインなど)のサプリメントを上手に取り入れ、マイペースにケアをされています。 - 生活習慣を整えて様子を見る選択
睡眠環境を見直したり、軽い運動を取り入れたり、日々の食事の栄養バランスを意識しながら、「今はこういう時期だから」と体の波を受け入れ、穏やかに様子を見ながら過ごす方もたくさんいます。
どれが正解、どれが間違いということはありません。大切なのは「誰かが言った正しい方法」ではなく、「今の自分が一番心地よいと感じる方法」を選ぶことです。
6. こんな人は無理せず相談してもいいかもしれません
「無理に病院へ行く必要はない」とは言っても、我慢をしすぎて体を壊してしまっては元も子もありません。
もし以下のようなサインが心と体から出ている場合は、プレッシャーからではなく「自分の体を守るため」に、一度専門家に相談してみることをやさしくおすすめします。
- 日常生活に明らかな支障が出ている場合
(ホットフラッシュやめまいが激しく、家事や仕事、外出がままならないなど) - 睡眠障害が長く続いている場合
(夜中に何度も目が覚めてしまい、昼間に強い眠気や頭痛があり、体力が回復しないなど) - 気分の落ち込みや強い不安感が続く場合
(何に対しても興味が湧かなくなったり、理由もなく涙が出たり、心のつらさが長引くなど) - 「行きたくない」ではなく「我慢しなきゃ」と自分を縛っている場合
医療機関を受診する際も、最初の問診票や事前の受付で「内診に強い抵抗感があるため、できればお薬の処方や問診を中心に相談したい」とあらかじめ文字で伝えておく方法もあります。自分の安心できる範囲で、専門家の知識を頼ってみるのも一つの賢いアプローチです。
まとめ
「更年期障害の症状が出たら、必ず病院へ行って治療を受けるのが普通なんだ」
そう思い込んでいた時期の私は、見えない正解に縛られて、体だけでなく心までガチガチに硬くなっていました。
しかし、実際の選択肢はもっと多様で、病院に行く人も、行かない人も、それぞれが自分に合う方法を試行錯誤しながら過ごしているのだと気づいてからは、更年期という季節を少し気楽に眺められるようになりました。
更年期の主役は、他の誰でもない「あなた自身」です。周りの先輩方の体験談は「そういう道もあるんだな」と参考にしつつ、周囲と自分を比べすぎて焦る必要はまったくありません。
サプリメントを試してみたり、お気に入りのリラックス法を見つけたり、時には少しお医者様の力を借りてみたり。ご自身の心と体の声にそっと寄り添いながら、あなたが一番ラクでいられる「自分らしい向き合い方」を見つけていってくださいね。
🔗「更年期って、そもそもいつから始まっていつ終わるの?」 そんな方は、まずこちらの記事をご覧ください。
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